最近、大手パンメーカーのヤマザキが「臭素酸カリウム」を食パンに利用し始めました。
もちろん安全性はまったく問題ない量を利用しているのですが、本来、臭素酸カリウムは発がん性がある物質のため、食品添加物関連の評論家などに叩かれることが多いです。
しかしヤマザキは、場合によっては会社が揺らぐ、このネガティブ情報をオフィシャルサイトで堂々と告知しました。
その後、ヤマザキはどうなったかというと、、、
叩かれることも炎上することもありませんでした。
そこには「ヤマザキのマーケティングの上手さ」がありました。
今回はヤマザキが行った「先回りネガティブ自己PR」について分析したいと思います。
なぜヤマザキはネガティブな情報を自らPRしたのか
本来、バレたくないネガティブな情報を、なぜヤマザキ自らPRしたのでしょうか。
世の中、ネガティブな情報は、遅かれ早かれバレることが多いです。
そして後から、しかも第三者から指摘を受けると印象が非常に悪くなります。
近年の吉本問題では、週刊誌から指摘を受けてたことで実体よりもさらにスケールアップし、よりセンセーショナルで、よりネガティブな情報になっていきました。
そのネガティブな情報の出どころが自らか、第三者かの違いが大きいと思います。
今回、ヤマザキは「先回りしてネガティブな情報を自らPR」するという手法を取りました。
炎上する前に「ネガティブだったとしても、安全性には問題ない点、法的にも問題ない点などを自ら適切なタイミングで情報を発信」。
不利になりかねないネガティブな情報をしっかり自ら伝える姿勢が「真面目で嘘の無い会社」というポジティブな印象に映ったのだと思います。
時代にあった上手いマーケティング手法と言えます。
マーケティングにおいて情報ごとの出どころは非常に重要。
次のようになるのが理想だと思います。
「ネガティブな情報は自分から、ポジティブな情報は第三者から」
さいごに
今回はヤマザキの「先回りネガティブ自己PR」について分析しました。
誰かのお役に立てたら幸いです。
以上、ワーカホリックダイアリーでした。