コロナの影響で、在宅勤務などのテレワークが多くの企業で実施されました。
私も2ヶ月間、テレワークをやってみて、通信環境などさまざまな課題があると感じました。
他の方はどうだったのでしょうか。
2020年5月11日~13日に公益財団法人の日本生産性本部がコロナ禍の働き方について20歳以上の会社員1100人を対象に調査を実施しました。
今回はこちらの調査結果をもとに「テレワークの課題」について考えていきたいと思います。
目次
テレワークの課題
回答が多かったテレワークの課題は次の通りです。
1位:職場に行かないと閲覧できない「資料・データ」 48.8%
現在、勤めているIT企業では、一部資料以外はほとんど電子媒体になっています。
前職の機械メーカでは、書類の多くが紙媒体でした。
その会社は歴史も長いためか、過去の重要書類の大半が紙媒体のままで電子化されずに残っています。
今回はコロナ禍の中で、そういった会社は苦労したのだと思います。
2位:Wi-Fiなど「通信環境」 45.1%
テレワークといえばテレビ会議。
テレビ会議には最低でも10Mbps程度の回線速度が欲しい。
ポケットWifiなどの貧弱な回線ですと会話が途切れ途切れになってまともに会議が出来ないので要注意です。
3位:部屋、机、椅子、照明など「物理的環境」 43.9%
オフィスでは長時間仕事をしても疲れにくく、集中できる物理的な環境が整っています。
自宅ですと、なかなかそうはいかないですね。
部屋は変えられないが、パソコンに適した机や、疲れにくい椅子は揃えるだけでも、仕事の効率が格段にあがります。
今後も在宅勤務が続く方は揃えておいた方が良いと思います。
4位:Web会議などの「テレワーク用ツール」 32.1%
ZoomやGoogleMeet、Skype、Slackなどテレワーク用ツールの使い勝手に癖があります。
ITに強い人なら少しすれば使いこなせますが、ITに疎い人はテレワーク用ツールに戸惑うのかもしれません。
分からなかったら早めに検索したり、誰かに聞きましょう。
パソコン付属のWebカメラの解像度が低い場合、そもそもパソコンにカメラがついていない方は入手することをお勧めします。
5位:「情報セキュリティ」 31.5%
個人情報を含むようなデータの取り扱いや、社外秘のデータをどこに保管、どのように管理するのか、テレワークの最重要課題の一つがセキュリティ面だと思います。
テレワークということは、社外のネットワークから、社内の重要データにアクセスするため、セキュリティを万全にしておかないと情報漏洩に繋がります。
一番コストを掛けて課題を解決しておく必要があります。
6位:「押印、決裁手続き」 29.8%
昔ながらのハンコ文化や決済手続きを頑なに守っている会社はAfterコロナの世の中では生き残るのは厳しいと思います。
多少痛みを伴いますが、ハンコ文化をすてるなど変化をしていかなければいけません。
7位:上司・同僚との「連絡・意思疎通」 28.0%
私の場合、会社に行っていた時にくらべてテレワークになってからは同僚と雑談をする時間が格段に減りました。
テレワークは、ちょっとした雑談、意思疎通ができなくなるので、新しいチームワークや人間関係を築きにくいと思います。
意識的にリモート飲み会などやってみたり、雑談するだけのチャットグループを作ってみたり工夫が必要です。
8位:仕事の「オン・オフ」 27.7%
今まで、良くも悪くも通勤のタイミングに仕事のオン・オフができていたのだと思います。
移動がなくなり、家が仕事場になると、仕事のオン・オフの切り替えがうまくいかずに困っている人はいるのではないでしょうか。
私の場合、スイッチを切り換えるために、就業時間の前後で外に出るようにしています。
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9位:営業・取引先との「連絡・意思疎通」 20.5%
社内の意思疎通だけでも大変なのに、社外ともなるとさらに難しいです。
社外の方とテレビ会議をするにも、相手のITスキルの高さや、ネット環境に依存してしまい、意思疎通をするだけでも大変だと思います。
10位:「オーバーワーク」 13.0%
テレワークは、仕事のオンオフ切り替えがつけにくいのもあり、人によっては終電もないのでオーバーワークになりがちです。
私の場合は、定時になると息子が部屋に飛び込んで強制的に仕事は終了となりますが、独り身で家庭がなければ、際限なく仕事をしていたと思います。
意識的に自己管理していかないと、出社していた頃より疲れてしまうかもしれません。
さいごに
今回は「テレワークの課題」について考えました。
誰かのお役に立てたら幸いです。
以上、ワーカホリックダイアリーでした。
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