こんな方におすすめ
- 車間距離の目安が知りたい方
- 制動距離の計算方法を知りたい方
近年、高速道路におけてあおり運転、玉突き事故などの事案が増えています。
高速道路の事故を未然に防ぐには、十分な車間距離を保つことが大切です。
今回は車間距離の目安、計算方法などをまとめたい思います。
車間距離の計算方法
十分な車間距離は人が反応してブレーキをかけて車が停止するまでの距離以上に取ることが必要です。
このブレーキをかけて車が停止するまでの距離を停止距離といい、計算方法は次の通りです。
停止距離[m]=空走距離[m]+制動距離[m]
空走距離の計算は次の通り
空走距離[m]=反応時間[秒]×速度[m/秒]
※反応時間の例
[一般男性] : 1秒、[高齢者] : 1.5~2秒
制動距離の計算は次の通り
制動距離[m] = 速度[km/時]の2乗 ÷(254 × 摩擦係数)
※摩擦係数の例
[乾燥した路面] : 0.7 、[濡れた路面] : 0.5 、[凍結路面] : 0.1、
停止距離の計算の具体例
空走距離 = 1[秒] × (80000[m] / 3600[秒])
= 約22[m]
制動距離 = (80[km/h]^2) ÷ (254 × 0.7)
= 約36[m]
停止距離 = 22[m] + 36[m]
= 約58[m]
よって車間距離は、停止距離である約58m以上を取る必要があります。
速度ごとの停止距離の目安、車間距離の目安に
速度ごとの停止距離の目安のために早見表を用意しました。
(反応時間は1.5秒とし各路面状態の停止距離を計算しました)
速度(時速) | 停止距離(車間距離は停止距離以上に取ること) | ||
乾燥路面 | 濡れた路面 | 凍結路面 | |
20キロ | 11 [m] | 11 [m] | 24 [m] |
40キロ | 26 [m] | 29 [m] | 80 [m] |
60キロ | 45 [m] | 53 [m] | 167 [m] |
80キロ | 69 [m] | 84 [m] | 285 [m] |
100キロ | 98 [m] | 120 [m] | 435 [m] |
120キロ | 131 [m] | 163 [m] | 617 [m] |
停止するまでの時間|止まるまで何秒
次の計算で、停止までの時間が分かります。
一般男性が 80[km/時]で乾いた道を走行していた場合の危険を察知してからの停止時間は次のようになります。
空走時間 = 前述の通り約1[秒]とします。
制動時間 = (2 × 停止距離[m]) / 速度[m/秒] で 計算します。
= (2 × 36[m]) / (80000/3600)
= 3.24[秒]
よって停止時間は4.24[秒]となります。
「前の車が通過したポイント」を「自分の車が通過するまでの時間」を測って、十分に停止時間が取れているか確認してみてください。
さいごに
自分の命、同乗者の命を守るためにも、車間距離には気を付けましょう。
以上、ワーカホリックダイアリーでした。
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