無料が当たり前
博報堂生活総合研究所のイベント「サマーセミナー2017」を開催し、直近20年の子どもの意識調査の結果発表をしました。
20年の間でどのように子どもの意識が変わったのかアンケート調査の結果をもとに説明が行われました。
特に、興味深かったのが「新しい商品の購買衝動」は'97年は56.4%だったが、'17年は41.6%に減少したこと。
明らかに購買衝動が落ちてきているのが分かります。
さらに「興味があるものは人に聞くより自分で調べる」に関しては39%から64%に増加したそうです。
インターネットが急速に発達し、子どもも当たり前のように利用する時代になったことによる影響かと思います。
彼らは「膨大なネット上の無料(タダ)コンテンツの中から自分に合ったものを楽しむ」傾向にあるといいます。
これらの新しい価値観をもった2010年代の子たちを、次のように命名し特徴を述べました。
(抜粋)
「タダ・ネイティブ」・・・情報もコンテンツも自由に利用できるのが当たり前の世代のこと。
タダ・ネイティブの特徴
■友達とのつきあい方:ネットを「リアルと地続きの空間」として集まり遊ぶ
■コンテンツの楽しみ方:流行や新旧に関係なくおもしろければ受け容れる
■お金の使い方:好きなものに主体的に関わる表明手段としてお金を使う
出典:サマーセミナー2017
次の時代を担う「タダ・ネイティブ」。
タダが、当たり前と考えている世代が、引っ張っていく日本に未来はあるのか、、正直、心配になります。
ただ、彼らは「超デジタル・ネイディブ」。大人たちと比べてスタートダッシュが違う。
余談ですが、私の3歳の息子もすでにiPhoneを器用に使い、Youtubeでヒカキンさんの動画を楽しんでいます。しかも自分より上手に広告をスキップをしている姿を見て改めてデジタル・ネイティブの可能性を感じます。
このように、偏りがあるもののさまざまな情報を簡単に瞬間で手に入れられるため、我々の世代より知識の獲得や成長のスピードは加速していくと思われます。
この新しい世代、新しい価値観が、若干、膠着状態の世界を次の段階にシフトしてくれるのかもしれません。
3歳の息子を見ながら、そう思うのでした。
以上、「タダ・ネイティブ」について考えてみました。
引き続き、ワーカホリックダイアリーをよろしくお願いします。