こんな方におすすめ
- Google、iPhoneのアプリ開発者の方
- Google Play、App Storeの段階リリースについて知りたい方
アプリストアの段階リリースとは
段階リリースとは、新しいバージョンのアプリを一部のユーザから段階的に公開することができるアプリストアのリリース方法の一つ。
段階リリースのメリット
アプリの大幅なUI変更や大規模な改修を行った際、全ユーザに一気に公開するのはリスクがあります。
段階リリースのメリットは、万が一、致命的なバグなどユーザ影響が大きい事象が発生したとしても最小限に抑えることができる点にあります。
段階リリースのデメリット
大きなデメリットはないと思われます。
強いて言えば、ユーザ数が少ないと段階リリースしても対象者が少なすぎて問題の発覚が遅くなってしまうこともあると思われます。
Google Play・App Storeの段階リリースの違い
Google Play・App Storeの段階リリースですが、違いがあるのでご注意ください。
それぞれのストアの段階リリースの特徴を比較表にまとめました。
(出典:GoogleConsoleヘルプ、AppStore Connectヘルプ)
GooglePlay | AppStore | |
対象OS | Android | iOS |
段階 リリース | 可能 | 可能 |
- 割合指定 | 任意の% | 1%,2%,5%,10%,20%,50% |
- 割合自動変更 | 不可(固定) | 可能(1%から自動引上げ *1) |
- 適応ユーザ *2 | 全ユーザ | 自動アップデートユーザのみ |
*1 AppStoreの段階リリースのユーザ割合
AppStoreの段階リリースは7日間かけてユーザ割合が次のように変化して公開されていきます。
1日目 : 1%
2日目 : 2%
3日目 : 5%
4日目 : 10%
5日目 : 20%
6日目 : 50%
7日目 : 100%
*2 各ストアの段階リリースの適応ユーザ
GooglePlay、AppStoreの段階リリースの最も注意したい差分は適応ユーザにあります。
GooglePlayの段階リリース非対称者の新規インストール、手動・自動アップデートのいずれのパターンも新Verは適応されていないのに対し。
AppStoreの段階リリース非対称者は自動アップデートのみ適応外となっていますが、新規インタビュー、手動アップデートは新Verは適応されてしまっています。
つまり、AppStoreの新バージョンアプリで問題が発生して、段階リリースをストップしたとしても新規インストールユーザには新バージョンが適応されつづけてしまうといった事態になりますのでご注意ください。
GooglePlayの段階リリース 対象者 | GooglePlayの段階リリース 非対象者 | AppStoreの段階リリース 対象者 | AppStoreの段階リリース 非対象者 | |
新規インストール | 新Ver | 旧Ver | 新Ver | 新Ver |
手動アップデート | 新Ver | (旧Verのまま) | 新Ver | 新Ver |
自動アップデート | 新Ver | (旧Verのまま) | 新Ver | (設定しても更新されない) |
さいごに
今回は「GooglePlay・App Storeの段階リリース」を解説しました。
誰かのお役に立てたら幸いです。
以上、ワーカホリックダイアリーでした。