スキルアップ

クッキー泥棒の話

2018年6月23日

先日、講演会で考えさせられる話を聞きましたので、紹介したいと思います。

クッキー泥棒

女が一人夜の空港で待っていた。

飛行機が出るまであと、数時間。

女は空港の売店で本をあさり、クッキーをひと袋買って、腰をおろした。

夢中になって本を読んでいるうちに、ふと気づけば横にいる男が、こともあろうに、二人の間に置いた袋から、クッキーをつまんでいる。

女は騒ぎを起こすのがイヤだったから、知らんぷりを決め込んだ。

女は本を読み、クッキーをかじり、時計をみていたが、 呆れたクッキーどろぼうは、クッキーをどんどん食い荒らしてくれる。

刻々と時間がたつにつれ、女のいらいらはつのるばかり…

私がこんないい人でなきゃ、ぶんなぐってやるわ。
女がクッキーを一つとれば、男もまた一つ取る。

最後の一つが残ったけど、この男はいったいどうする気だろう?
男は、頬をゆるめ、わざとらしく笑うと、 最後のクッキーを手に取り、二つに割った。

その一つを女に差し出し、残りを男は食べた。
女は男からクッキーのかけらをひったくると、内心思った。

「ああ、なんてやつ。この厚かましき、この恥知らず、 一言のお礼も言わないなんて!」

こんなに腹が立ったのは、生まれて初めてだわ。

出発便が呼ばれたときには、ほっと安堵のため息が出る始末。

荷物をまとめて、ゲートに向かい、「恩知らずのどろぼう」には目もくれずに立ち去った。

女は飛行機に乗り、座席に身を沈め、本を捜した、あともう少しで読み終わるわ。

荷物をまさぐった女は、驚いて息をのんだ。

なんと、自分が買ったクッキーがある!

「私のクッキーがここにあるなら…」

うちのめされて彼女はうめいた。

「あれはあの人のだった、それを私に分けてくれた…」

謝ろうにも手遅れだと、女は悲しみに身もだえた。

自分こそ、恥知らずの、恩知らずの、どろぼうだった。

非常に面白い話ですね。

最初のおじさんの印象と、その事実を知った後のおじさんの印象を考えてみてください。

最初は、厚かましい、失礼な人という印象に対し、事実を知った後は、おじさんの優しさと、器の大きさを感じます。

人の印象なんて、視点を変えれば180度変わってしまうって事ですね。

結構、世の中に似たような事が起きている気がします。
事実に気づかないまま、勘違いしたまま終わっているのでは。

何か、憤り、怒りを感じた時に視点を変えて考えてみても良いかもしれません。

何かの参考になれば幸いです。

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